忍カホン 新モデル 開発記録

忍カホン 新モデルの研究が進んでいます。その名は雅-miyabi-モデル。

新モデルの特徴

  • 定在波を抑えるための複雑な内部構造
  • バーチ合板を打面に使用
  • 角にはローズの拍子木を使用
  • 雅楽器のような倍音を含んだ裏面のサウンド

 

特徴的な内部構造

複雑な内部構造になっています。

研究段階の状態 反射板が短冊状になっている

現在の状態 ピラミッド型に落ち着きました

写真に写っているのが反射板です。
音響空間において平行面が存在すると、音が合わせ鏡の様に反射し一部の帯域を打ち消しあいます。反射板を設置する事で平行面を減らし、音が打ち消し合うのを防ぎます。理想の音をサウンドホールまで届けるために、一手間も二手間もかけて忍カホンは作られています。

雅-miyabi-の心臓部は背面にあります。
背面の内部が図の様に二重板構造になっています。

これには2つの理由があります。

①低音を背面から逃がさない為
横サウンドホール型のカホンの場合、背面の響きを良くしようと薄い板を使うとサウンドホールにたどり着く前に低音が背面から逃げてしまい気の抜けたサウンドになります。そこで、内部に9mmの厚い板を設置する事で背面のサウンドを大事にしながらも豊かな低音を獲得しました。

②音を回り込ませる
背面側に空間を作る事で独特な箱鳴り感を与えています。また、この上下の隙間の大きさによって全体のサウンドが大きく変化しますが当工房では研究の結果、15mmに落ち着きました。結果的に雅楽器の様に倍音成分を多く含むサウンドになりました。

 

バーチ合板を打面に

 

打面はバーチ合板を使用し、弦はフォスファーブロンズ6弦を採用しています。忍カホン共通の繊細なレスポンスはもちろん、檜を横板に採用する事で木のあたたかさも感じられます。

角には、ローズウッド製の拍子木を使用する事で高音のアタック感を与えます。
打面のビスをしめるor緩める事で拍子木の音量バランスの調整も可能です。

細かいサウンドメイクが可能

・ブリッジミュートシステム(下部の当たり調整)
・打面のR加工

を採用しています。タイトな響きも、ジャラッとしたニュアンスもどちらも自身の好きなサウンドを作ることが可能です。

動画にてサウンド公開中

どういったサウンドかご確認ください。

商品の購入はこちらから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です